思い出日記

『愛はどうだ』DVDのさなえが可愛すぎて生きるのがつらい

さなえ可愛いよさなえ

さなえはいいです。実にいい。
さなえ可愛いよさなえ
さなえ可愛いよさなえ
さなえ可愛いよさなえ
このままctrl+vでずっと打ち続けたいくらいです。

以前書きましたが1992年にTBSで放送された連続ドラマ『愛はどうだ』のDVD-BOXがアミューズソフトから出ました。昨日受け取ることができて一気観しました。しかし1992年ってことはもう二十年前かあああ。そうかああああ。

で、前回書いたことですがやはり渋谷琴乃氏が演じる三人娘の末っ子・三女のさなえがものすごくいい。かつて心奪われた時の印象が寸分も狂わず蘇ってきました。溌剌として気い使いでひょうきんでのりが良くてちょくちょく余計なことを言って生意気で人一倍家族想いでひたむきで、そんな末っ子。ふっくらルックスの三女。かつては俺の嫁力がとてつもないと思っていたさなえちゃんですが、歳月を経て俺の娘力が究極レベルとなっていました。本当に渋谷琴乃氏はすごいです。

「式は明後日」
「ずいぶん先の話ね」

とか

「お姉ちゃん……あやめさん?……おい!

という軽妙な台詞回しが素晴らしい。そうしてポワワと観ていると不意にざくっと切り込んできます。

「あやめちゃん帰ってきて」

で一気に持って行く瞬発力には鳥肌立ちました。このシーンはほんと今回もマジ泣きしてしまいましたよ。分かっていても持って行かれます。数回ある涙を流す演技はどれも絶品。根こそぎにされます。これからDVDと我が愛機三菱電機55MDR1で何度でもさなえを観られるのだから最高ですね。というわけでお前らもさっさと『愛はどうだ』DVDを買ってさなえに会うべきです。

ここからは思い浮かぶままに殴り書き。


○羽野晶紀いいね!
忘れてました。このドラマは羽野晶紀がたいそういい味を出していました。忘れていてすみません。


○答えは来週
ああそういうのあったなあと。次週まで引っ張るというのやってたなあ。


○島耕作以上
流れとしては要するにオヤジサラリーマンが思い描く「ぼくがかんがえた理想のサラリーマン生活」手帳なんですよね。美人の三人娘と暮らして、本来なら自分を束縛したであろう妻はとっくに亡くなり、あっちこっちに愛人を作ってモテまくり、会社の仕事にとくに問題はなく、娘たちは全員自分を愛してくれていて、娘たちにはイケメンで誠実な彼氏ができて、末娘が一番自分になついて家に残ってくれるという。こうして書いてみると赤面を禁じ得ませんがドラマだからいいじゃないですか。


○世の中明るい
作品世界がこんなにほのぼのでなんの問題もない牧歌的な風景だとは意表を突かれました。二十年前ってこうだったかなあという気がします。貧困も格差もテロも失業もリストラも業績悪化も倒産もありません。もちろん作中でテーマになる必要はまったくないのですが、それにしてもかけらも出てきません。気配すらない。早い話が不況がこれっぽっちもみあたりません。職場風景はぜんぜん忙しくなさそうでのんびりしています。勤務時間中でも職場を抜け出して恋愛遊びに興じて日が暮れます。ほとんど仕事らしい仕事をしている様子もなく16時を回ったら「課のみんなで飲みに行くぞ!」。それでも人員削減圧力もありません。いいなあ。

現代にあるものがなく、現代にないものがある、といいますか。ある・なしというよりも「当然視されている・いない」が適切かもしれませんが、ともかくそういう観点であげていくと、


○携帯電話がない
携帯が出てきたのは1シーンだけだったと思います。あとはポケベルが一回だけ。家に電話を掛けて彼女の父親が出る、みたいな設定を作り得た時代ですね。


○インターネットがない・メールがない


○職場でPCを使わない
Windows95も当然ありませんので。いやPCは何台もちょろっとだけ映りますし長女の旦那はモバイルPCを使っていますが主人公は営業なのに数字を把握していないし資料をまとめようともしない。


○就職難がない
次女は派遣社員ですがなんやかやして正社員採用の話が出たあとでまた辞めてしまいます。そして家でのんびりしてそのうちまた働き口が見つかり、そこもなんやかやで辞めてしまいます。働く口はいくらでもあります。でも1992年ってそんな時代だったかなあ。株価下落はとっくに始まっていて地方にまで波及完了した頃合いじゃありませんでしたっけ。私は社会人ではありませんでしたが、親戚のおじさんに「いま就職難だけど君が大学を卒業する頃には景気は持ち直しているよ」と今思えばずいぶん楽観的な元気づけの言葉を掛けられたことを覚えています。


○カラオケボックスがない


○社会不安がない
放送時はカンボジアPKOが大揺れになる少し前のタイミングでした。当然オウム事件も阪神大震災もありませんでした。日本人留学生がフリーズと言われて分からず射殺された事件、なんていうので大揺れするのも少し先の話です。これとて日本社会そのものには何の関係もありませんでしたしね。


○「上司は部下の親も同然」と言う上司がいる
緒形拳扮する主人公がそうなんですけど。福山雅治扮する部下はそれを特に疑問にも思っていません。


○「これからみんなで飲みに行くぞ」とか強要する課長がいる
緒形拳扮する主人公がそうなんですけど。周囲は誰も疑問に思っていません。


○パワハラ・セクハラ三昧の上司がいる
緒形拳扮する(略)


○「もう24歳よ」と慨嘆する娘がいる
当然「結婚を考えないと」という意味です。今の感覚で言うとずいぶん早くから心配してるんですねと思います。


○タバコ
他人のアパートの中で寝っ転がってスパスパ吸うやつがいます。緒形拳扮する主人公なんですが。他にも何人も喫煙者の喫煙シーンが出てきます。今の感覚からするとずいぶん目立って見えます。


○VHS全盛
録画するのはビデオデッキを使っています。福山雅治くんのコレクションの中には小鳩美愛が見えます。


○ひたすら「守って」「安心させて」とせがむ女性がいる。ひたすら受け身の女性がいる。
長女のことですが。すでに『ターミネーター2』は公開されていたのですが。次女のプロポーズ拒否も、最初は一方的に自分の都合を押しつける福山くんへの反発かと思ったら孝行娘心理だったというオチが。


………さてさて、こうして少し昔の風俗を眺めてみると一番面白く感じるのが「同じ家に住んで矛盾を膨らませて抱えていく」というのが当然の前提になっていることです。序盤の長女カップルのあれなんか特にそうですね。次女だって社会人になっているのだから、親子同居でうっとうしい場面が出てきたら家を出るのが一番てっとりばやいわけです。なんで君らそんないろいろと苦痛を味わいながら一緒に暮らしてんの?と。家族だから同じ家に暮らさなければならないという縛りをゆるめて、そういう普通から一歩降りたらずいぶんいろんなことがやりやすくなっただろうにと思います。で、昔は駄目だったんですねえ。


いろいろ総合して、二十年の大停滞にさえ目を瞑れば社会はずっと良くなっているんだなと思います。ええ、景気回復したらまたこのドラマのようななんの社会不安もない空気が戻るんじゃないでしょうかね。まあこのドラマの一年後に

「無数の戦争によって合成され支えられてきた、血塗れの経済的繁栄。それが俺達の平和の中身だ」
「ここが戦線の単なる後方に過ぎないことを忘れる。いや、忘れた振りをし続ける。そんな欺瞞を続けていれば、いずれは大きな罰が下される」

という荒川の演説を聴かされるわけですけど。


それにしても主人公はいったいなんだってこんなにでかい家に住めたんでしょうか。

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